福井県産婦人科連合の紹介

福井県産婦人科連合の紹介

ご挨拶

福井県産婦人科医師連合会長 吉田 好雄
福井県産婦人科医師連合会長
吉田 好雄

 2代目福井県産婦人科医師連合会長を拝命いたしました福井大学医学部産科婦人科教室教授の吉田好雄です。初代山本宝会長はじめ総勢16名の理事の方とともに、これまで諸先輩方が築き上げてこられた本連合のさらなる発展のために、微力ながら尽くしていきたいと思います。今後とも、本連合の会員の皆様、さらには福井県医師会の皆様のご協力、ご鞭撻、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

 産科婦人科では、一般産婦人科診療のほかに、周産期産科、生殖医療、婦人科腫瘍、女性ヘルスケアの4つのサブスペシャリティに分かれています。我々専門医は日常診療を行う上で、どのフィールドも知っておくことが大切であり、その拠り所に、産科婦人科の診療を、車の両輪のように補完しあっている、主に研究や臨床教育を担う日本産科婦人科学会(産婦人科専門医認定組織)と、主に医療経営や生涯研修を担う日本産婦人科医会(母体保護法指定医組織)の2つの団体に入会することが必要です。2011年(平成23年)4月1日、この2つの団体が、公益法人に移行したため、福井県は各支部組織を統合して、同年5 月29日に福井県医師会館において福井県産婦人科医師連合の立ち上げを行いました。それ以後、福井県の産婦人科の診療はこの連合の下で活動するようになりました。初代会長には当時福井愛育病院院長(現顧問)山本宝先生が同年7月に就任されました。山本宝先生は本年3月31日までの約12年間、本連合の発展に貢献されました。その間、日本産婦人科医会女性保健委員会委員長を務められ、2期にわたり日本産婦人科医会の理事を務められました。任期中に第35回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会を福井県で開催され、福井県の日本産婦人科医会での知名度向上に多大なる貢献をいたしました。

 福井県産婦人科医師連合の、2023年3月現在の、会員数は100名です。会員構成は70歳以上が19名、60歳代が19名、50歳代が20名、40歳代が19名、30代16名で、20代が7名です。開業産科医院は5、開業婦人科医院は9です。会員のほとんどが公的な病院に所属しています。産婦人科を標榜する病院は県の総合周産期病院である福井大学医学部附属病院、福井県立病院、地域母子周産期センター病院である福井愛育病院、福井赤十字病院、福井県済生会病院、市立敦賀病院、公立小浜病院、その他坂井市立三国病院、福井総合病院、福井勝山総合病院、公立丹南病院があります。

 連合では、産婦人科診療の進歩発展を諮るとともに、会員の自己研鑽と若手医師の育成に努めることで社会福祉に貢献することを目的に活動しています。その目的を達成するために、学術・専門医、社会保険、広報、女性ヘルスケア、母子保健、感染・災害・医療安全の常設委員会を設け運営を行います。また、連合は関連学会、関連諸官庁、福井県医師会と連絡提携しながら活動を行います。

 県内でも出産数が年々減少し、高齢出産の増加による妊娠・分娩へのリスクが大きくなっています。また女性の結婚年齢の上昇に伴う生殖医療への比重も増しています。現在福井県では、2つの県の総合周産期センターと5つの地域母子周産期センター、1つの公的な高度生殖医療センターと3つのプライベートな生殖医療クリニックで医療的な対応を行っています。連合としては母性衛生学会補助、母と子のメンタルヘルス事業支援を積極的に行っています。がん診療に関しては、臨床細胞学会支援を実施しています。その他多くの研修会や講習会を開催し会員の生涯学習に貢献し、女性の生涯にわたる健康全般を積極的に担っていきます。今後とも、福井県医師会の一層のご支援の下、活動を続けていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

事業内容

  • 学術の研鑽と母体保護法の順守
  • 各種委員会における重点業務

     <社会保険委員会>

     <広報・教育委員会>

     <母子保健委員会>

     <女性ヘルスケア委員会>

     <学術・専門医委員会>

     <感染・災害・医療安全対策委員会>

  • 関連学会・研究会への参加協力
  • 関連団体・行政等への調査協力
  • 医療事故対策
  • 会員の福祉増進をはかり医療法改正に対する適切な対応
  • 周産期医療向上への取り組み